夏休みの工作や趣味に大人気の「プラ板」
でも、いざ色付けをしようとすると、「どの画材を使えばいいの?」と悩むことも多いですよね。
この記事では、プラ板の色付けにおすすめの画材7種類を実際に使って色付けし、写真を使って比較や特徴などをまとめました。
この記事を読めば、自分の作りたい作品にぴったりの画材が分かります。
「子どもと一緒に作りたい」「本格的な作品に仕上げたい」という方も、ぜひ参考になさって下さい!
- プラ板の色付けにおすすめの画材が知りたい方
- 各画材の仕上がりの違いや特徴を知りたい方
- これからプラ板作りに挑戦したい方
- 子供と一緒に楽しくプラ板作りをしたい保護者の方
プラ板に色付けするときの基本知識
プラ板にきれいに色付けをするためには、いくつか知っておきたい基本があります。
ここでは、プラ板の種類と表面の違いを紹介します。
プラ板の種類と表面の違い
今回使用するプラ板は以下の2種類です。どちらもセリアで購入する事ができます。
プラ板の種類 | 表面の特徴 | 色付けのしやすさ |
透明タイプ | 表も裏もツルツル (やすり加工なし) |
表面がツルツルなので色が乗りにくい画材もある |
フロストタイプ | 片面がザラザラ (やすり加工済み) |
ザラザラ面に色が乗りやすい |
※各画材がどちらのプラ板に適しているか後述しています。
プラ板の色付けにおすすめの画材7選
油性ペン、ポスカ、アルコールマーカー、水性ペン、色鉛筆、クーピー、パステルの7種類の画材を使い、実際にプラ板に色付けをしました。
どの画材もそれぞれ仕上がった時の印象が違うので、この記事を参考に自分の作りたい作品のイメージに合う画材を見つけていただけたら嬉しいです。
7つの画材でプラ板に色付け(違い比較写真)
全て同じりんごのイラストですが、色付けする画材によって優しい雰囲気やポップな雰囲気など違いがあるのが分かります。

<表と裏で使い分け>
- 上記写真のイラストは全てツルツル面(=表)に黒の油性ペンで線を描き、裏から各画材で色付けしています。
(ポスカは黒線もポスカで描いています)
表と裏を使い分けるメリット
・黒線がにじみにくくなる
・黒線がくっきり見え、仕上がりがキレイになる
・仕上がりに立体感でる
必ずしも表と裏で使い分けないといけないわけではありません。
ここからは、色付けした画材の特徴や焼く前と焼いた後の比較を写真付きで紹介します。
①油性ペン(マッキーなど)
油性ペンはプラ板との相性がよく、きれいに色付けできます。
100均などでも購入でき、初心者にも描きやすいので、手軽にプラ板作りを楽しめる画材です。
- 使うプラ板:透明
- 色付けのタイミング:焼く前
【油性ペンで色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア) 右下:使用画材(セリア)
【油性ペンの特徴】
- プラスチックに書くことができる
- しっかりくっきり色を付けることができる
- 線や文字を書くのに向いている
- 全面を塗りつぶすことも可能
- アルコールで溶けやすい
(アルコールマーカーなどを重ねて使うことはできない) - 焼いた後も透明感がある
油性ペン(マッキー)は100均で購入する事ができますが、黒・赤・青・緑・ピンクの5色しか販売されていません。
他の色も使いたい方はネット購入がおすすめです。(マッキー全12色)
1本ずつ100均で購入するよりお値打ちに購入する事ができます。

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(油性ペンで色付けしています)

②ポスカ
ポスカはプラ板にとてもおすすめの画材です。
発色が鮮やかで、重ね塗りをしても下の色が透けないのも魅力の1つ。幅広い作品作りを楽しめる画材です。
- 使うプラ板:透明・フロスト(どちらでもOK)
- 色付けのタイミング:焼く前・焼いた後(両方可能)
【ポスカで色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア) 右下:使用画材
【ポスカの特徴】
- 不透明インクでマットな仕上がりになる
- しっかり色が乗るのでくっきり色付けできる
- 乾く前なら濡れたティッシュ等で拭き取れる
- 色を重ねて塗りたい時は、乾かしてから塗る
- 黒や濃い色の上にも鮮やかに発色する
- 焼く前に厚く塗りすぎると、焼いた後にインクが剥がれやすい
(重ね塗りのしすぎには注意) - 焼く前は薄く色付けし、焼いた後にさらに重ねて色付けするとキレイに仕上がる
(焼いた後に補色や補修をすることが可能) - 透明タイプでもきれいに仕上がるが、フロストタイプの方が色付けするときインクがにじまない
ポスカの類似商品で「ポスティラ」という商品がダイソーで販売されていますが、白・黒・赤の3色のみの販売でした。
ポスカはネット購入がおすすめです。

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(ポスカで色付けしています)

③アルコールマーカー(コピックなど)
アルコールマーカー(コピックなど)もプラ板の色付けに使えます。
100均などで買える安価なものから、プロのイラストレーターが使う高品質なものまであります。
色展開が豊富なので、作りたいと思う作品が表現しやすいのも嬉しいポイント。
- 使うプラ板:フロスト
- 色付けのタイミング:焼く前
【アルコールマーカーで色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア) 右下:使用画材(ダイソー)
【アルコールマーカーの特徴】
- 透明感のあるキレイな発色
- 焼くと鮮やかに発色する
- インクが早く乾く
- 淡い色合いで柔らかい印象の色付けができる
- ペンの先端がブラシ(筆)やブロード(太字)タイプがあり、細かいところから広い面まで塗りやすい
- ムラになりにくく、広い面の塗りつぶしがしやすい
④水性ペン
水性ペンもプラ板の色付けに使えます。
100均などでも購入でき、色展開も豊富なので手軽に作りたい作品を表現できる画材です。
- 使うプラ板:フロスト
- 色付けのタイミング:焼く前
【水性ペンで色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア) 右下:使用画材(ダイソー)
【水性ペンの特徴】
- 優しい印象の色付けができる
- 塗りムラが出来にくく、キレイに塗りつぶせる
- 乾くまで時間がかかるので、描いたらすぐに触らない
⑤色鉛筆
色鉛筆もプラ板の色付けに使えます。
初心者から上級者までおすすめの画材で、色展開が豊富なのも嬉しいポイント。
- 使うプラ板:フロスト
- 色付けのタイミング:焼く前
【色鉛筆で色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア) 右下:使用画材(ダイソー)
【色鉛筆の特徴】
- 発色が良く鮮やかな色付けができる
- 色を薄く塗ったり濃く塗ったりと濃淡がつけやすい
- 細い線や、細かい部分まで繊細に描くことができる
- 芯の硬さによって描き心地や仕上がりが変わる
(硬い芯→細い線向き/柔らかい芯→塗りつぶし向き)
※今回使用した色鉛筆は硬めの芯でした。
ファーバーカステルなどの油性色鉛筆は柔らかい芯で、伸びもよく広い範囲を塗るのに向いています。

⑥クーピー
クーピーもプラ板の色付けに使うことができます。
子供にもなじみのある画材で、お絵描きを楽しむ感覚でプラ板作りを楽しむことができます。
お子さんの初めてのプラ板作りにおすすめです。
- 使うプラ板:フロスト
- 色付けのタイミング:焼く前
【クーピーで色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア) 右下:使用画材
【クーピーの特徴】
- 手描き感がある仕上がりになる
- 塗りつぶしもしやすい
- 色を薄く塗ったり濃く塗ったりと濃淡をつけることができる
⑦パステル
パステルもプラ板の色付けにに使えます。
グラデーションやぼかしを楽しむことができる画材です。
- 使うプラ板:フロスト
- 色付けのタイミング:焼く前
【パステルで色付けしたプラ板】

左下:使用プラ板(セリア)右下:使用画材(ダイソー)
【パステルの特徴】
- ふんわり淡い色付けができる
- パステルでプラ板にぐりぐり色をつけ、それを指でなじませて色付けする
- 色を指でなじませながらぼかしたり、重ね塗りでグラデーションを付けたりできる
- 線を書いたり、細かい作業には不向きで塗りつぶしに向いている
- 指でなじませて塗りつぶしだけでも、雰囲気ある作品ができる
【まとめ】おすすめ画材でプラ板の色付けを楽しもう!
プラ板作りは、色付けする画材によって仕上がりの印象が大きく変わります。
今回紹介した7種類の画材は、どれも個性があり、作品の雰囲気に合わせて選ぶことでより楽しく、満足のいく仕上がりになります。
色んな画材を組み合わせて作品を作るもの良いですね!
初めての方も、お子さんと一緒に作る方も、ぜひこの記事を参考に、ぴったりの画材を見つけてくださいね!
画材7種類のまとめ表
画材名 | 使えるプラ板 | 色付けのタイミング | 特徴・仕上がりの印象 | おすすめポイント |
油性ペン | 透明 | 焼く前 | はっきりくっきり、透明感のある発色 | 手軽・初心者向け・線や文字におすすめ |
ポスカ | 透明・フロスト | 焼く前・焼いた後 | 鮮やか、不透明、マットな仕上がり | 重ね塗りOK・発色◎・自由度が高い |
アルコールマーカー | フロスト | 焼く前 | 透明感のある鮮やかな発色 | 色数豊富・柔らかい印象・ムラが出にくい |
水性ペン | フロスト | 焼く前 | 優しい印象・ムラが少ない | 安価で手軽・色数豊富 |
色鉛筆 | フロスト | 焼く前 | 細かく描けて濃淡が出しやすい | 繊細な表現に◎・描き心地を楽しめる・色数豊富 |
クーピー | フロスト | 焼く前 | 手描き感があり素朴な風合い | 子供に使いやすい・塗りやすい |
パステル | フロスト | 焼く前 | ふんわり淡い色、グラデーション・ぼかしが可能 | 指でなじませるぼかし表現・雰囲気ある作品に |
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