セリアのプラ板には「透明」「白」「フロスト」「半透明」など、さまざまな種類があります。
一見似ているようで、収縮率や仕上がり、色のつき方などに違いがあるため、用途に合わないものを選ぶと、思った通りに作れないことも。
この記事では、セリアで購入できるプラ板を実際に使ってみて、種類ごとの特徴や違いを写真付きで比較・解説しています。
「どのプラ板を選べばいいか分からない…」という方も、この記事を読めば自分の工作に合ったプラ板を迷わず選べるようになります。
- セリアのプラ板の種類が知りたい
- それぞれの特徴と仕上がりの違いが知りたい
- インクジェット対応など、用途の違いを知りたい
- 加熱後の収縮率を比較したい
- 自分の工作に合うプラ板を見つけたい
セリアで購入できるプラ板の種類と特徴
セリアで購入できるプラ板は、大きく分けて以下の5種類があります。
①透明タイプ
②フロストタイプ
③インクジェットタイプ
④不透明タイプ
⑤カラータイプ
それぞれのタイプについて、写真と一緒に詳しく紹介していきます。
①透明タイプ

透明タイプのプラ板は、以下の4種類があります。すべて1枚入りです。
タイプ | サイズ | 厚み | 備考 |
---|---|---|---|
ノーマル | A4 | 0.4mm | 透明度が高い |
ノンシリコン | A4 | 0.4mm | 色乗りがよい |
ノンシリコン | 230×330mm | 0.3mm | 色乗りがよい |
ノンシリコン | B4 | 0.2mm | 色乗りがよい |
透明タイプの特徴
- 油性ペンでの着色がおすすめ
- 透明なので好きなイラストをプラ板の下に置き、写し描きするのに最適
- ノーマルとノンシリコンの2種類あり、それぞれ特徴が異なる
└ ノーマル:透明度が高く、見た目がクリア
└ ノンシリコン:油分が塗布されておらず、色乗りが良い
- 好きなイラストや模様をキレイに写して作品を作りたい方
- 透明感を活かしたい方
色乗りの違いを比較
【ノーマル vs ノンシリコン】
油性ペンで色乗りの違いを比較しました。

比較項目 | ノーマル | ノンシリコン |
---|---|---|
色の乗り | 少しはじく | しっかり乗る(はじかない) |
にじみ | すぐ触るとにじむ | すぐ触るとにじむ |
乾きやすさ | 約30秒で乾く | 約25秒で乾く ノーマルよりやや早いが大差なし |
おすすめ度 | 慣れている人向け | 初心者・子供におすすめ |
※写真を拡大すると、ノーマルの表面が少しはじいているのが分かります。

7歳の娘が初めてキーホルダー作りに挑戦したとき、透明ノンシリコンタイプを使用。にじみも手の汚れもなく、楽しく描けました♪
加熱後の透明度の違いを比較
【ノーマル vs ノンシリコン】
加熱後の透明度の違いを比較しました。


比較場面 | ノーマル | ノンシリコン |
---|---|---|
プラ板のみを加熱した場合(無着色) | ◎ 非常にクリアで透き通っている | ○ やや白っぽく、若干くもって見える |
絵を描いてから加熱した場合(着色あり) | ◎ イラストの発色もよく、透けて見える | ◎ 違いはほとんど感じず、見た目も良好 |
②フロストタイプ
フロストタイプはプラ板の片面に小さな傷をつけた「つや消し加工」がされたものです。

フロストタイプのプラ板は、以下の2種類があります。すべて1枚入りです。
タイプ | サイズ | 厚み | 備考 |
---|---|---|---|
半透明 | B5 | 0.3mm | 片面つや消し加工/光にかざすと透ける |
ホワイト | B5 | 0.3mm | 片面つや消し加工/不透明で着色がはっきり出る |
フロストタイプの特徴
- 片面がつや消し加工されていて、触るとザラザラしている
- 油性ペンのほかに、色鉛筆・クレヨン・水性ペンでも着色できる
(※①の透明タイプでも、表面をやすりで削ると同様に着色可能になります)
- 小さなお子さんに油性ペンを使わせるのが心配な方
- やわらかい印象の作品や、グラデーション表現を楽しみたい方
- 色鉛筆の豊富な色を使って、カラフルな作品を作りたい方
フロストタイプ2種を比較(加熱後の見た目)
【半透明 vs ホワイト】
同じ作品を作った時に、どんな違いがあるかを比較しました。
使用した画材:クーピー
同じ辰のイラストを着色し、加熱して比較しました。

比較項目 | 半透明 | ホワイト |
---|---|---|
仕上がりの見た目 | 光にかざすと透ける | 光を通さず透けない |
色の発色 | やや淡くやわらかい印象 | 色がはっきり出て、メリハリがある |
③インクジェットタイプ

インクジェットタイプのプラ板は、以下の2種類があります。すべて3枚入りです。
タイプ | サイズ | 厚み | 備考 |
---|---|---|---|
半透明 | ハガキサイズ | 0.2mm | インクジェットプリンター対応 |
ホワイト | ハガキサイズ | 0.2mm | インクジェットプリンター対応 |
インクジェットタイプの特徴
- 家庭用インクジェットプリンターで直接印刷できる
- 写真や好きなイラストをそのまま印刷して作品にできる
- 焼くと色が濃くなるため、印刷前に画像を「明るめ(薄め)」に加工するのがコツ
- 印刷後はインクが乾くまで数分待つとにじみにくい
- 絵を描くのが苦手な方
- 写し描きをするには複雑な模様や繊細なイラストを使いたい方
- 家族やペットの写真などをプラ板作品にしたい方
インクジェットタイプ2種を比較
【半透明 vs ホワイト】
同じ写真を印刷した時に、どんな違いがあるかを比較しました。
子供の夏休みの作品をスマホの写真から印刷しました。
印刷する前に、写真の明るさを編集で一番明るくしています。

比較項目 | 半透明 | ホワイト |
---|---|---|
印刷後の見た目 | 光にかざすと透ける 色がやや薄く感じる | 光を通さず透けない 色味がはっきり出て写真がくっきり |
印象・仕上がり | やさしくナチュラルな仕上がり | 写真そのままの色合いが活きる |
④不透明タイプ(ホワイト1種)

不透明タイプのプラ板は、以下の1種類です。1枚入りです。
タイプ | サイズ | 厚み | 備考 |
---|---|---|---|
ホワイト | A4サイズ | 0.3mm | 不透明で透けないタイプ |
不透明タイプの特徴
- 油性ペンでの着色がおすすめ
- 不透明なので、着色した色がくっきり・はっきり仕上がる
- 透明ではないため、写し描きには不向き
- モノトーンでシンプルな作品を作りたい方
- 白を基調としたイラストやデザインの作品を作りたい方
不透明タイプ作品例
不透明タイプのホワイトを使って子供の「傘マーカー」を作りました。
白色に塗りつぶさなくてよいのでムラなくきれいに作ることができました。
やはり白が多い作品にはホワイトタイプは最適です!

※不透明タイプは写し描きしにくいですが、トレースボードがあると便利です。
⑤カラータイプ(全6種)

カラータイプのプラ板は、以下の6種類です。すべて1枚入りです。
(※セリアの店舗によって置いてあるカラーは違いました。私が確認した3店舗を合わせると下記の6つのカラーがありました)
タイプ | サイズ | 厚み | 備考 |
---|---|---|---|
ピンク | B5 | 0.3㎜ | セリアの店舗によって取り扱いが異なる |
グリーン | B5 | 0.3㎜ | 同上 |
オレンジ | B5 | 0.3㎜ | 同上 |
パープル | B5 | 0.3㎜ | 同上 |
ゴールド | B5 | 0.3㎜ | メタリックカラー |
シルバー | B5 | 0.3㎜ | メタリックカラー |
カラータイプの特徴
- 油性ペンや水性顔料ペンでの着色がおすすめ
- 加熱すると色味が濃くなる
- あらかじめ色が付いているプラ板で、色に合わせた作品を作りたい方
- 塗りムラを出さず、簡単にカラフルな作品を作りたい方
- 同じ形でもカラー違いでバリエーションを楽しみたい方

例えばゴールドやシルバーなら「メダル」や「クリスマスのオーナメント」作りにぴったりです!
カラータイプ 加熱前と加熱後の色の比較

状態 | 色の見え方 |
---|---|
加熱前 | うっすらグリーンでほぼ透明 |
加熱後 | しっかりグリーンになる (色がはっきりと濃くなる) |
厚み・収縮率を比較
セリアのプラ板の厚みは、0.2㎜、0.3㎜、0.4㎜の3種類です。
それぞれを加熱した後の「厚み」と「収縮率」を比較しました。
加熱後の厚みを比較
3つとも5㎝の正方形にカットしました。

↓加熱すると…

加熱前の厚み | 加熱後の厚み | 備考 |
---|---|---|
0.2㎜ | 約1㎜ | 一番薄く仕上がる |
0.3㎜ | 約2㎜ | 仕上がりは0.4㎜とほぼ同じ |
0.4㎜ | 約2㎜ | 仕上がりは0.3㎜とほぼ同じ |
0.3㎜と0.4㎜のプラ板は、ほぼ同じ厚みです。
加熱後の収縮率を比較
加熱後の大きさ・・・1回では分かりづらかったので2回加熱しました。

厚み | 加熱後の大きさ | 収縮率 | 備考 |
---|---|---|---|
0.2㎜ | 小さい | 最も縮む | よく縮むが、薄いためやや扱いに注意が必要 |
0.3㎜ | 中くらい | 中程度 | はさみで切りやすく、仕上がりも厚みがある |
0.4㎜ | 大きい | 最も縮まない | 分厚くてはさみで切りにくいが、仕上がりは大きく厚みもある |

はさみでプラ板を切る時に、0.4㎜のプラ板は分厚いため切りにくかったです。
0.3㎜のプラ板の方が切りやすかったので、個人的には0.3㎜がオススメです!
プラ板はネット購入も便利!
今回ご紹介したようなプラ板は、Amazonや楽天でも購入できます。
「近くにセリアがない」「まとめて買いたい」「店舗に行く手間や時間を省きたい」という方は、ネットでの購入が便利です!
気になるタイプをチェックしてみてください👇
透明タイプを試してみたい方におすすめ
透明度が高く、定番で使いやすいタイプ。迷ったらまずはこれ!

※プラ板をたくさん使う予定の方や、何回も試したい方には10枚入りもおすすめ!
反対に「子供と1~2枚だけ使ってみたい」という方は、100円ショップの方が手軽です♪
フロストタイプで油性ペン以外の着色も試したい方
表面がざらざらで、色鉛筆や水性ペンも使えるタイプです。

※「まずはちょっとだけ試したい」「作品づくりは数回だけ」という方にちょうどいい2枚入りタイプです。
写真を印刷したい方にぴったり!インクジェット用
家庭用プリンター対応で、好きなイラストや写真をそのまま印刷できます。


※好きなキャラクターを印刷して、キーホルダーやアクスタ風にも楽しめます!
白が映える!不透明タイプ
はっきりした色味に仕上げたい時におすすめのホワイトタイプ。

※プラ板をたくさん使う予定の方や、何回も試したい方には10枚入りもおすすめ!
反対に「子供と1~2枚だけ使ってみたい」という方は、100円ショップの方が手軽です♪
作品に合った色が選べるカラータイプ
色に合わせた作品を作りたい方に!

まとめ
実際に使って感じた違いや、種類ごとに仕上がりの違いを比較させていただきました。
どのプラ板が最適かは、作りたい作品や使う画材によっても変わってきますが、この記事が少しでもプラ板選びの参考になれば嬉しいです。
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